トレンドをリードするフジ環境サービスのIPMシステム
IPM(Integrated Pest Management):環境への負荷を抑えつつ、複数の手法を組み合わせて行う総合的な害虫管理手法です。
当社では、IPMの考えのもと、害虫の引き起こすあらゆる問題に対し、専門的かつ実践的なアプローチで問題解決に取り組んでいます。
当社が自信をもってご提案するIPMは、現場の状況やお客様のご要望に応じて構築する総合的な害虫防除システムです。環境への負荷を抑えつつ、効果的かつ持続可能な対策を通じてより良い環境づくりをお手伝いします。
事前準備
どの害虫が、どこに、どれくらい、どうやって発生しているのか、これらをきちんと把握する事前準備、IPMの運用のすべてはここから始まります。
問題となる害虫の発生場所、生息場所、侵入経路などを知るため、捕獲調査や目視調査によって現場の状態をできるだけ正確に把握できると、問題を解決するためのベクトルが正しい方向を指し、対策の効果が得られやすい状態になります。さらに、これまでの対策の履歴や時系列、トレーサビリティも踏まえ、全体像を整理できると、より一層根拠のある対策を取ることが可能です。
全体像を正確に把握した後、状態に応じてIPMの提唱する複数の対策手段を最適に組み合わせ、サスティナブルかつ有効な防除計画を立てられると、対策が成功する確率がぐんと高くなります。優れた効果を発揮させるためにも、IPMの成果を左右する事前準備はとても大事な工程といえます。

役割分担
お客様の施設環境や構造に不具合があると、それらが害虫の問題を誘発する可能性があります。たとえば、「施設内の汚れが害虫のエサになっている」、「建物の隙間や穴に害虫が潜んでいる」、「長期間保管された在庫や資材が害虫のすみかになっている」といったケースです。
害虫の駆除やコントロールは当社の専門分野である一方、上述した環境や構造の改善は、お客様ご自身で取り組んでいただく必要がある場合が多いです。
このように、「誰が何を担うか」という役割分担を明確にした上で、お客様と一緒に協力しながら防除を進めることがIPMのコツです。

当社の実施する防除
かつては、殺虫剤を使って害虫を駆除するのが一般的でした。しかし現在では、殺虫剤も異物の一つとみなされており、人体や環境への影響を考慮してむやみに使用することは避けるべきとされています。
そのため、殺虫剤を使用する際には「必要な場所に、より安全性の高い薬剤を、必要最低限の量で」という考え方が大切です。また、殺虫剤の使用を望まれない場合や使用しなくても対応できるケースでは、それに代わる防除方法を選択することも重要です。
たとえば当社では、‐80℃の冷却パウダーを用いた冷却殺虫システムを導入しており、殺虫剤を使わずに効果を発揮できる方法として多くの現場で採用されています。
このように当社では、レスケミカル・ノンケミカルな防除を基本方針とし、お客様のご要望に応じた最適な方法で安全かつ安心な環境づくりをサポートしています。

是正処置
当社では、半年から1年に一度の頻度でこれまでに実施してきた対策の効果を総括し、やり残した課題や新たに発生した問題をもとに是正処置としてプログラムの見直しや再構築を行っています。
相手は生き物である害虫ですので、同じ対策を繰り返すだけでは継続的な効果を得ることは難しくなります。そのため、問題点の洗い直し、対策の成果の確認、サイクルの見直し、そして防除プログラムの再構築を定期的に行うことが害虫を上手にコントロールするポイントです。
当社では、「どうすれば防除効果をさらに高められるか」を常に意識しながら、サスティナブルで有効なプログラムの構築と変遷に応じた是正を心掛けています。

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